イギリスの大学やヨーロッパの大学に出願する際に必ず必要な書類の一つが志望理由書(Motivation Letter)。出願先の大学にもよりますが、基本的には英字約500文字(A4 1ページ)と指定があり、なぜ自分がその大学を志望するのか等の理由をわかりやすく、簡潔に書かなければなりません。
いきなり志望理由書と言われても・・・
- 行きたい大学は決まったけれど、志望理由書の書き方がわからない
- 何から始めればいい?
- どのような構成で、各段落で何を書けばいいの?
- 知り合いに文章を確認してもらえる人がいない。おすすめの添削サイトある?
などとすぐに志望理由書は書けないものです。私も海外大学留学を決意し、いざ志望理由書を書こう!となった時に何から始めれば良いのか分からず、何も書いていないワードを見つめ、長い時間が経っていました。そんな私でも出願した大学すべてに合格ができた志望理由書の書き方をご紹介していきます。
海外大学への志望理由書やTaught Masters (講義主体の修士号)志望理由書の書き方の参考になったら嬉しいです。
何から始める?
①大学のウェブサイトを熟読する
とりあえず、自分が志望する大学のコースのページを熟読しましょう。過去の学生の経験や、どのようなコースがあり、どのように単位がとれるのかなどです。その中で特別興味を持った部分をメモしておきましょう。
逆に志望校にならなかった大学はなぜなのかを考えてみることで、何を軸として大学を選んでいるのか理解することができます。
②箇条書きで各志望大学ごとにアイディアをまとめましょう。
- 自分の大学志望理由を深掘り
なぜこの大学、学部、コース、国でなければならないのか(過去の経験や将来の夢などと関連付ける)
大学のコースを確認し、どの授業になぜ興味があるのか
- 自分を合格させることで大学にどんなメリットがあるのか
どのように大学に貢献できるのか
他の学生にとってどのようなメリットがあるか
③とりあえず書いてみる
一旦メモをしたアイディアを文章にしていきます。第一志望の大学の志望理由書を作成し、それを参考に他の大学を私は作成しました。初めて書くときは、文字数は気にせず、伝えたいことを全て文章にします。次に志望大学指定の文字数を確認し、分量を削っていき、無駄な部分は削除します。何度か書き直し、添削をお願いしました。
ここではすごく簡単に聞こえますが、この書き直しの作業で3ヶ月くらいかかっています。納得いくまで、書き直すことで、自分の満足のいく志望理由書が完成するので、是非粘り強く頑張りましょう!
④添削をお願いする
やはりネイティブの方に見てもらうことで、言い回しや説得力が増します。私も添削をお願いしました。もちろんお金がかかるので、添削の回数を減らすために、この前の工程で何度も書き直しをしています。
また、依頼したのは、第1志望の大学の志望理由書のみです。自分の性格の部分、過去の経験、将来の夢などは変わらないので、他の大学はその添削いただいたものを元に、内容を変えていきまました。
オススメ添削依頼サイト
- TOP Admit
オススメな理由:有名な大学合格実績がある編集者の方に添削してもらえる、アドバイス(文法、スペルミス、文章構成、論理性に関する)がもらえる、添削のスピードがはやい(基本2日以内)
1枚の推薦書に1万円ほどかかってしまいますが、私は大学合格には必要な工程だったと考えています!添削をしてもらった後には、自分が書いたものよりも、同じ内容なのにも関わらず、簡潔で説得力のある文章になりました。
志望理由書の構成
次に簡単に志望理由書(Motivation Letter)の構成を説明します。
文字数にもよりますが、基本的なエッセーと同じように5パラグラフに分けます。私の場合は出願を決めた 6校中5校が500文字以内、1校が1500文字以内でした。基本的には入りたいという熱意を最大限に伝えるため、文字数のギリギリを目指します。
段落 | 内容 |
1st Paragraph | イントロダクション インパクトのある始まり方、将来の夢等 |
2nd Paragraph | なぜこの大学に入りたいのか 詳しく大学について、コースについて調べる |
3rd Paragraph | なぜ大学が自分を取るべきなのか 過去の経験等 |
4th Paragraph | フリーアピール |
5th Paragraph | 結論 簡潔にまとめる |
各パラグラフで書く内容の詳細
Motivation Letterでは自分の熱意となぜその大学である必要があるのかの一貫性が重要となります。
○になりたいから、○を勉強する必要があり、それはこの大学でしかできないので、ここに入学したい。また○のような経験をした私だからこそ大学、クラスメイトに貢献できます。
何を書くかやどのような流れにするのかは皆さん次第です。また、出願する学部やコースによって、さまざまな書き方があります。今回ご紹介する流れを一つの参考にし、いろんな良い例を見比べてぜひ自分ならではのMotivation Letterを書き上げてください!
まだ出願する大学が絞りきれていない方は【海外大学の探し方】海外大学の出願先の探し方と選び方。正規海外大学進学を考えている方へを参考にしてみてください✨
1st Paragraph イントロダクション
できるだけフックとなるような、目を引くインパクトのある始まり方がいいです。なぜなら、入試センターや実際にMotivation Letterを読む教授は何十枚の志望理由書を読んでいて、もし1段落目が良くなかった場合、その後は読まれない可能性が高いと言われています。
私の場合は、将来こうなりたいという目標があり(具体的かつ大きい目標)、そのきっかけを記載しています。ここは一番時間をかけて、何度も書き直したパートです。
2nd Paragraph なぜこの大学に入りたいのか
2nd Paragraphではなぜその目標を達成するためにこの大学である必要があるのかを明確に書きます。明確というのは実際に大学のコースについてのウェブサイトを読んだり、過去の卒業生にLinkedInで連絡を取ってみたりと調べます。ここでどれくらいこの大学に入学をしたいかアピールするチャンスです。また、コースの科目の中でどれに一番興味があり、なぜそう思ったかについても簡潔に説明します。
3rd Paragraph なぜ大学が自分を合格させるべきなのか
ここは就活の学チカ(学業で最も力を入れたこと)に近い部分です。簡潔にいうと、このような経験(バイト、インターンの成果)から、自分はこういう人(ex Self-motivated, Result-driven)であり、大学でも同じように貢献できますというような流れになります。
経験の部分では必ず数値化し、明確に表した方が、より伝わります。
4th Paragraph フリーアピール
私は、残りの数行で学業やインターン等関係ないアピールポイントをここで追加しました。具体的には過去の国際経験やなぜその国で勉強がしたいか、どのようなパーソナルコネクションがあるかなどです。
5th Paragraph 結論
最後はもう一度なぜこの大学、コースが良いのか、なぜ大学が自分を取るべきか数行でアピールします。私の場合は、イントロの方が長く、結論は短く終わらせています。
まとめ
今回Motivation Letter(志望理由書)の書き方についてご紹介しました。ぜひ少しでも参考になると嬉しいです。500文字は結構短くすぐ終わってしまうので、なかなか丁寧に全てを説明することは難しいです。切ったり、付け加えたりした後に必ず添削や他人に読んでもらいましょう。他の人に読んでもらうことで自分が気づかなかった所に気づいてくれるかもしれません。また誤字脱字があっては絶対にだめなので、Grammerlyにかけたり、提出前には必ず誰かに見てもらってください!
また、海外大学の出願スケージュールについてはこちらに詳しく記載していますのでぜひご覧ください!
コメント