英語が公用語として使えわれているため、留学先としても人気なアイルランドの首都ダブリン。
本記事では、ダブリンに1年間留学していた私が、ダブリンの気候、治安、物価、食事など留学をする前に知っておきたいダブリン留学基礎情報をご紹介します!
アイルランドの首都ダブリン
アイルランドの東中央部に位置する、人口約145.1万人1の都市ダブリン。首都と言っても、高いビルが建つ街ではなく、歴史的な建造物が立ち並ぶコンパクトな街です。
英語が公用語として使用される、またEU圏内であることから日本人だけではなく、ヨーロッパ人の留学先としても選ばれています。
また、アイルランドは経済的にも好調な国です。法人税が安いことからグーグルやX(旧ツイッター)などの有名企業がヨーロッパ本社をダブリンに構えています。その結果、金融の中心地となり、コロナ禍の2020年もEUで唯一のプラス経済成長を遂げました。
ダブリンに留学することで有名企業で働く人に出会えたり、オフィスに課外学習として行ける可能性もあるかもしれません!
アイルランド基礎情報
気候
留学先として決めるときに、気になるのが気候です。
アイルランドはイギリスに近いので、雨の日が多いのでは?と良く思われますが、実はダブリンの年間降水確率は東京よりも少ないのです。
しかし雨の降り方が日本とは違います。日本のように、1日中雨が降り続けることはありませんが、毎日パラパラと雨が降る可能性があり、1日の中に四季があると言われています。そのため、現地の人は、普段からウィンドブレイカーを持ち歩いています。
また、ダブリンは比較的穏やかな気候で、夏の平均気温は15度、冬の平均気温は5度2です。冬はモールや学校などの室内に入ると暖房が効いていたので、暖かく過ごしやすかったです。
「留学の持ち物リスト2024年度版!必需品や日用品、そして要らなかったもの」の記事でも取り上げているのですが、室内が暖かすぎて、分厚いセータはいらないほどでした!
治安
ダブリンは、他のヨーロッパの都市やアメリカの都市などと比べて、比較的安全な国です。
経済平和研究所(IEP)が発表している、世界で最も平和な国ランキングでは、2023年に3位を獲得し(日本は9位)、海外旅行をしやすい国だと言われています。
しかし、どんなに安全といっても、海外における外国人は窃盗や置引き遭いやすいですので、十分に気をつけましょう。
また、夜に1人で歩くのはお勧めしません。治安の悪い地域や道があり、そこを通る際は、注意が必要です。金曜日の夜などは特に、外でお酒を飲んでいる人が多くなり、治安が悪くなります。
物価
物価は日本(東京)での生活に比べても、比較的高めです。
特にダブリンは住んでいる人に対して、部屋数が少ないため、家賃がかなり高いです。アイルランドでも他の地域の場合は家賃を抑えることができます。
ここでは、私がダブリンで使った1ヶ月の生活費をご紹介します。
家賃: 月€1300(20万円ほど) 私営学生寮のバストイレ付き1ルーム、キッチン共同、光熱費込み シェアハウスの場合も月15万円から25万円が相場です。
食事代: 月€280(5万円弱) 1人の場合は、基本的に自炊をしていました。私は1年間の留学だったので、ランチなどは節約するため、パスタやアジアンスーパーでお米を買い、おにぎりなどを持って行っていました。 スーパーの食材は、日本とだいたい同じ価格または少し高いくらいでした。特に野菜、乳製品、パスタなどは日本と変わらない価格でした。
交通費: 年間€35(6千円弱) DUBLIN BIKEというシェアサイクル(ステーションで借りて、返す)を契約し、学校へ通っていました。基本中心地にはステーションが数多くあるので、友達と遊びに行く際も、現地まで自転車で行っていました。
交際費: 月€350(6万円弱) 外食やショッピング、近場の国への旅行を含みます。週末は学校またはカフェで勉強、ハイキングへ行ったり、公園でゆったりと過ごすことが多かったです。
また、その他の商品の価格もご紹介します。(日本円換算は2024年2月の価格)
水 500ml | €1(160円) |
コーヒー1カップ | €4(640円) |
ビール 500ml (ハーフパイント) | €7(1125円) |
マクドナルド(ビッグマックセット) | €11.5 (1850円) |
食事
食事はイギリスの食文化から影響を受けているため、イギリスの食事と似ています。また、アイルランド料理はパブで提供されることがほとんどで、地元の人はギネスビールと一緒に食べています。
有名な料理は、
- アイリッシュ・ブレックファスト(トースト、目玉焼き、ソーセージなどが乗った朝食プレート)
- フィッシュアンドチュプス
- ギネスビールシチュー(ギネスビールで煮込んだビーフシチュー)
- タブリンコドル(ポトフ)
- ソーダブレッド(重炭酸ソーダのパン、シンプルな味で食べると止まらない)
があります。
有名なパブストリートTemple BarなどのBarで食べると少しお値段が高いですが、美味しいです。
普段外食する場合は、中華やベトナム料理などのアジア料理からイタリア料理からギリシャ料理まで、安くて美味しいいろいろな国のご飯を友人と探して、食べていました!
日本との違い
スーパーの営業時間
朝は11時ごろにオープンし、夜は8時に閉まります。午後8時を過ぎるとほとんどのお店が閉まってしまうので(マクドナルドなどのファーストフードチェーン以外)、気をつける必要があります。土日は、普通に営業しています。
アルコールの購入
アイルランドでは18歳から飲酒が可能で、アルコールが購入できます。
しかし、スーパーやコンビニでいつでも購入できるわけではありません。政府が定めたアルコール購入時間が決まっていて、月曜から土曜の10:00~22:00、日曜日と祝日の12:30~22:00の間のみ購入できます。
バスの乗り方
アイルランドでは、イギリスのような2階建てのバスが通っています。バス停に立っているだけでは、バスは止まってくれないので、自分の乗りたいバスが来たら、手を上げて、バスを止める必要があります。
ダブリンの週末 遊びスポット
ダブリンはコンパクトな街ですが、意外と週末にすることがたくさんあるのでご紹介します。
- パブ巡り:Pub Crawlと呼ばれる、バブ巡りです。日本でいう居酒屋のようなパブをアイルランド人は数件回り、はしご酒を楽しみます。パブによって、音楽が違ったり、お店の内装が違い雰囲気が違ったりと楽しめます。
- 公園:ダブリンは緑が多い街で、大きな公園がたくさんあります。ダウンタウンの真ん中に位置するセント・ステファンズ公園は、鴨や白鳥が泳いでいたりとゆったりした時間が流れます。晴れの日は、多くの学生が訪れ、ピクニックをしています。
- デパートとショッピングモール:1843年創業のArnotts(アーノッツ)などダブリンには老舗デパートが何件もあり、建物の外観や内観からアイルランドのデザイナーズブランドの洋服を見つけることができます。また、ステファンズ・グリーンズ・ショッピングセンターは、ガラス屋根が特徴的なショッピングモールで、内装を楽しむことができるのと同時に、ショッピングが楽しめます。
- ハイキング:ダブリンからはバスまたは電車で1時間程でいける絶景ハイキングコースが多数あります。例えば、Howth Criff やKilliney Hillなどダブリン海岸を2~3時間で歩くことができ、海を崖から一望できます。
- 美術館:雨の日は、美術館でゆったりと時間を過ごすのがおすすめです。National Gallary of Ireland(アイルランド国立美術館)は、無料で入ることができ、たくさんの絵画を見ることができます。広いので1日では回りきれません。館内もおしゃれで、写真を撮りたくなります。
まとめ
今回は、ダブリンの治安や気候、そして物価など、ダブリンに留学するには知っておくべき基本情報をご紹介しました。週末の遊びスポットなどもご紹介したので、ダブリンに住んでみたらこんな感じかな〜とイメージできていたらいいなと思います。
参考文献
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