留学に行った方がいい理由はなんだろう。高い費用を出して留学に行く意味はある?
本記事では、実際に短期留学、交換留学、そして長期留学を経験したからわかる「留学をするメリットとデメリット」をご紹介します。
留学するメリット5選
英語・言語力が伸びる
留学先の環境に揉まれることで、日本で勉強するよりも英語力が格段に伸びます。独学や塾で単語を覚えたり、文章を読むことは大事ですが、その学んだ英語を活かせるのも留学です。英語を使う機会があることによって、英語へのモチベーションが上がります。
英語を使う環境に身を置くことで、留学先でできた友達がよく使う単語やフレーズが自然と身についていたり、自主的に新しい単語や表現を自然と覚えるようになります。
オーストラリア留学センターによると、約1年間(11ヶ月〜13ヶ月)の語学留学で日常的に友達と英語で会話ができ、海外の専門学校や大学へ進学できるほどの英語力が身に付くそうです。
英語に興味を持ち、本気で勉強すれば、1年で英語がペラペラになります!
就職活動に有利になる
留学は就職活動にも有利です。
ベネッセ教育情報によると、企業の採用担当者の約6割は、留学の経験がある学生を雇いたいと語っていて、また73.1%は、留学のための留年や休学は採用においてマイナス評価にはならないと答えています。
その理由は、言語力ではなく、「何事にもチャレンジする、チャレンジ精神」。
留学中に自分がチャレンジしたことや、積極的に行動したことなどをメモしておくと、エントリーシート(ES)を記入する際や、面接で話ができます。
また、もし交換留学や長期留学を行った場合は、バイリンガル就職活動イベントに参加することができます。ボストンキャリアフォーラムで有名なCFSのイベントや、マイナビの国際派就活などに参加でき、最短3日間で大手企業に内定が決まります。
自分と全く違う考え方・価値観を持つ人に出会い、視野が広がる
私が留学をして一番良かったと思うのは、自分と全く違う考え方、価値観を持つ人に出会えたことです。生まれ育った環境が全く違うからこそ、考え方が違い、「当たり前」が違います。
何点か私が驚いた価値観の違いをご紹介します。
- 今からでも手遅れじゃない。人生はいつでも方向転換ができる。
- 周りの人と比べなくていい。自分の好きなことをするのが一番。
- 完璧じゃなくていい。少しでもできれば、自信を持っていい。
自分になかったこれらの考え方を体現し、生活している友人を見ると説得力がありました。自分が持っていた視野は狭く、自分が自分を制限していたのでは?と感じました。
このような価値観は、日本でも知ることはできます。しかし、友人を通して、目の前で感じること、それが私にとってとても価値のある経験でした。
自分を知ることができる
留学を通して、自分の強みや弱みを知ることができます。
留学先では、何が起きたとしても、自分で対処しなければいけません。誰かに助けを求めるにしても自分から行動する必要があります。そのような生活を続けているうちに、自分は何が得意で、どんな強みを持っているのかを自覚することができるのです。
また、成長する機会がたくさんあり、新しい自分を見つけることもできます。
人生の選択肢が広がる
留学先では、いろんな国の人と出会えるのはもちろん、さまざまなバックグランドを持った人とも出会うことができます。
社会人経験を経て、学び直しで留学をしている人や、同い年だけれども全く違う環境で育った人。彼ら、彼女たちの話を聞くことで、自分の選択肢も広がります。
例えば、私が交換留学先で出会ったオーストラリア人の友人は、Urban Planning(=都市開発)を母国で勉強していて、将来どんな人でもすみやすい街を設計したいと語っていました。日本では、都市開発を勉強している人が周りにおらず、そのような学問があることすら私は知りませんでした。
このように年齢が同じくらいの学生であっても、母国ではどのような生活を送っていたのか、どういうバイトをしていたのか、将来どうなりたいのかなどを聞くことで、新しい学問分野に出会えたり、新たな将来の夢を見つけることができます。
私も実は留学先で出会った友人たちの影響で海外の大学院に進学することを決意しました。
留学するデメリット3選
費用がかかる
留学の種類によって金額は変わりますが、渡航日から始まり、滞在費(家賃、食費)、学費などととりあえずお金がかかります。
留学ワールドによると、1年間の留学の相場がこちらです。費用の相場には留学準備費(ビザ申請費用、航空券など)、滞在費(家賃など)、生活費が含まれています。同じ国でもニューヨークやロンドンといった都市は生活費が高いため、費用がさらに高くなります。
国 | 1年間の費用 |
アメリカ | 450万 |
カナダ | 330万 |
オーストラリア | 330万 |
ニュージーランド | 300万 |
イギリス | 460万 |
フィリピン | 200万 |
もし費用が高いから、留学を諦めようと思っている場合は、とりあえず給付型奨学金(返さなくていい)に応募してみてください。文部科学省が運営しているトビタテ留学ジャパンでは、国からもらえる奨学金から法人奨学金までさまざまな奨学金を調べることができます。
英語力の上達は自分次第
留学に行ったからといって必ず英語ができるようになるわけではありません。
特に留学でありがちなのは、日本人のグループに入ってしまうこと。現地で日本から留学に来ている日本人学生と行動を共にしていては、留学に来ている意味がありません。言葉も通じるし、価値観も同じなので、一緒にいると楽なのですが、英語を普段から使用できる環境に自ら身を置くことがまずは大事です。
英語の勉強も同じです。意識的に新しい単語を覚え、新しく学んだフレーズを使ってみる。必ず机に向かって勉強をする必要はないと思いますが、「英語をできるようになりたい」と思い、行動することが重要です。
友達は自然にできない
留学先で待っているだけでは友達はできません。私も初めは自分から、人に話しかけるのが苦手でした。恥ずかしいし、なんて話しかければいいか分からず、留学初日が終わっていました。
交換留学や長期留学をして感じたのは、基本的に全員同じ気持ちだということです。初めに話しかけるのは恥ずかしいけれど、友達は欲しい。そのタイミングで自分から話しかけることで、友達はできます。何か持ち物の共通点があればその話から、服のセンスがいいと思ったらそれを褒めましょう。
最初のタイミングを逃すと、さらに話しかけにくくなるので、とりあえず勇気を出して話しかけてみましょう。
留学してよかった?
日本トレードリサーチによると97.1%の留学経験者が留学をしてよかったと回答しています。多くの留学経験者が人生を大きく左右する貴重な経験であったと語っているそうです。
実際に私も、語学留学、交換留学そして長期留学を経験しましたが、留学のおかげで今の自分があると思っています。
英語力がついたからこそ、その言語を生かして今仕事をしていますし、留学をしたおかげで、今でも連絡を取るファミリーのような友人も出来ました。また、特に何をしたいか決まっていなかった私ですが、今では明確な将来の目標があります。
留学では友達ができなかったり、ハプニングがあったりと色々な困難も経験しましたが、それ以上に得たものが大きいです。
まとめ
留学に行くことで、英語ができるようになったり、就職活動に有利であったり、新しい価値観に出会い視野を広げることができたりとさまざまなメリットがあります。
それと同時に費用が高い、英語の上達は自分次第、自分から友達を作らなければいけないなど、デメリットも大きいです。
留学に向いている人、向いてない人もいますが、基本的に「覚悟を決めていく」ことで良い留学生活を過ごせるのではないかなと思います!
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